
THXのスクリーン認定テストでは、高品位な映画館と同レベルの忠実な映像再現性と、優れた音響透過性能が要求されます。
イーストンは、これらの相反する課題を、数々の独創的な特許技術で見事にクリアしました。
繊維を高密度な「鎖編み」に編み上げた独自の構造で、画素型プロジェクターとの組み合わせにより透明度の高い次元に仕上げました。HDの高精細な画質を犠牲にする事なく、比類の無い優れた音響透過特性を実現しています。40kHz付近の超高音域でも、実用的な音響透過特性は、次世代マルチチャンネルオーディオにも相応しい性能です。
画質面においては、弊社従来モデル(EMKeco)シリーズをベースに、素材となる繊維にチューニングを施し、幕面の平滑性を極限まで高めると共に、顔料の配合比率を見直し、拡散性を大幅に向上。驚異的にフラットな光学特性を実現。どの角度から見ても、隅々まで均一に明るく、ソース映像のコントラスト感を忠実に再現します。
従来の音響透過型スクリーンは、プロジェクターからの投影光が、音響透過用の穴や繊維の隙間から後方へ漏れ、再びスクリーンへ反射する事により、映像の輝度ムラや、コントラストの低下を招いていました。
この課題に対しイーストンは、幕面(繊維)の裏側に、ナノレベルの密度で金属被膜を形成する、独自のステンレス・スパッタリングを施し、不要な光の回帰を高度に遮断する事で解決しました。
この独自のスパッタリング製法による、薄くしなやかで強靱なステンレス被膜は耐久性にも優れるほか、静電気の帯電を防ぎ、塵や埃も寄せ付けにくいという特長も併せ持っています。
スクリーンの常識を変えてきたイーストンは、環境性能にも着目。
先進的な取り組みにより、スクリーン製品としては日本で初めて、財団法人日本環境協会の「エコ認定」を正式に受けました。ダイオキシンの発生源として問題視されている塩ビ系素材からの脱却はもちろん、さらに一歩進め、リサイクル原料を積極的に利用しています。
THX認定の音響透過型である「E2S」は、画質に一切の妥協する事無く、幕面を形成する繊維に、80%もの再生PET繊維を使用。また、「ESsco」では、ケミカルリサイクル繊維を51%利用する事に成功しています。「性能だけではなく、環境への配慮も大切にしたい」。モノ作りを大切にするイーストンのこだわりです。
(※エコマークはスクリーンの生地で取得しています。)